給与設定の悩みどころ

はじめまして、社会保険労務士のくぎたです。

給与のレベルとバランス

従業員の給与設定は正解がないので非常に難しいところです。

給与の決定については、一般的には本人の意欲、能力、経験値などを総合的に評価して決定します。

従業員の入社が1人、また1人と増えてきて、徐々に組織化してくるときに、より重要となってくるのが、「給与レベル」と

「給与バランス」です。

 

給与レベルとは、自社の全体的な給与レベルが高いのか低いのか見極める方法です。

統計上の標準生計費など生活に要する費用を考慮して自社のレベルをみたり、同業他社や同規模企業との比較の上でみたりします。

同業他社や同規模企業との比較では、ハローワークや商工会議所などの統計情報やWEB上にあがる求人情報やコンビニに置いてある

無料の求人誌でもある程度確認はできます。

 

 

一方の給与バランスとは、自社の社員間でのバランスが取れているのか。(給与原資を適正に配分しているか。)です。

例えば、社内の制度上業務の難易度や成果物によって評価すべきところを、なぜか年齢や勤続年数が高い社員の方が相対的に給与が高い

(年功型)となっているケースもあります。

実務では全体的なバランスをプロット分析によって、全体像を把握していきます。

 

 

近年の最低賃金の上昇や人件費上昇など外部市場での影響や同一労働同一賃金など法改正などの影響で、社内での給与レベルや

給与バランスが崩れてきている企業も見受けられます。

 

法改正や社会情勢などが変化が目まぐるしい近年、頻繁に行うことはないでしょうが、数年に一度は自社の給与設計を見直すこ

とも必要かと考えます。

 

 

 

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